会期終了いたしましたが、9月末頃までは一部の品を除いて縄文展の展示品をご覧頂けます。是非お出かけ下さい。
(国分寺市教育委員会所蔵品は会期中のみの展示です)
昨年6月に引き続き第2弾開催です。
国分寺市内出土の土器・土偶とともに、兒嶋画廊コレクションの縄文遺物、古布、アイヌ民族の生活道具、
縄文文化の影響を受けたと思われる近現代の美術作品などを多数展示いたします。
会期:2018年6月29日(金)〜8月10日(金) 月祝休
時間:12時〜18時
会場:丘の上APT/兒嶋画廊 入場無料
協力:国分寺市教育委員会
※オープニングレセプション 6月30日(土) 17:00〜20:00
昨年開催しました縄文シャワー展の様子をこちらの動画でご覧頂けます↓↓↓
兒嶋画廊の縄文コレクションは>>>こちらのアーカイヴ https://jomonshowerlab.tumblr.com/でご覧いただけます。
縄文時代は世界的にいうと新石器時代を指し、
この時期、人類はどこでも似たような表現行為をしていたから、
世界のどこでも土器と石器は作っていたが、
なぜか日本列島では石器にたいしたものはなく土器こそ優れていた。
世界中の博物館、美術館に石器時代の遺物を訪れてきたけれど、
大きさはむろん表現においてはなおさら、縄文土器は群を抜いている。
そればかりか、それ以後の表現行為の歩みの中で、
日本列島の住人は縄文に始まる美学を大事にし、
新しい美意識も縄文の上に重なり積って、列島の美は具体化してきた。
日本の伝統美の終着地ともいえる琳派や北斎にあっても
縄文土器と同じような渦巻く曲線は生き続けている。
その一番の理由は、土をベースとした表現だからではないか。
列島の人々の意識の底には今も、土がたまっている。
藤森照信(建築家・建築史家)