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縄文シャワー展示室展Ⅲ

2019縄文シャワーポスター

 
会期:2019年6月14日(金)〜7月14日(日)月曜休 入場無料
時間:12:00 – 18:00
会場:丘の上APT / 兒嶋画廊 東京都国分寺市泉町 1-5-16
展示内容:国分寺市恋ヶ窪遺跡出土縄文土器群、土偶、土器片、石器、児島善三郎、勅使河原蒼風、中川幸夫、岡本太郎、井上三綱、土屋礼一、戸谷茂雄、他
協力:国分寺市教育委員会ふるさと文化財課、塩野 毅
 
※オープニングレセプション 6月14日(金)18:00-20:00
※能楽師・山中迓晶氏による能楽パフォーマンス「恋ヶ窪残照」2019年7月6日(土)18時開演

 
縄文展2018DM表入稿版 縄文展2019DM裏_枠

 

昨年6月に引き続き第3弾となる「縄文シャワー展示室展Ⅲ」を開催します。
今回の特別企画は第一回に続き国分寺恋ヶ窪遺跡に焦点をあて、発掘に携わった塩野半十郎氏の業績を顕彰、ご紹介します。
塩野氏は多摩の考古学を語る上では欠かせない重要な人物です。
その他、写真家の土門拳氏が採取収集した石器類の展示、又大型土器の把手など盛りだくさんにご紹介致します。
また、去年に引き続き、国分寺市恋ヶ窪出土の土器・土偶とともに、兒嶋画廊コレクションの縄文遺物、古布、アイヌ民族の生活道具、
縄文文化の影響を受けたと思われる近現代の美術作品などを多数展示いたします。
地域の子供達と粘土をこねて土器を作るスペースもございます。

兒嶋画廊の縄文コレクションは>>>こちらのアーカイヴ  https://jomonshowerlab.tumblr.com/でご覧いただけます。

 


 

 

 縄文時代は世界的にいうと新石器時代を指し、

この時期、人類はどこでも似たような表現行為をしていたから、

世界のどこでも土器と石器は作っていたが、

なぜか日本列島では石器にたいしたものはなく土器こそ優れていた。

世界中の博物館、美術館に石器時代の遺物を訪れてきたけれど、

大きさはむろん表現においてはなおさら、縄文土器は群を抜いている。

そればかりか、それ以後の表現行為の歩みの中で、

日本列島の住人は縄文に始まる美学を大事にし、

新しい美意識も縄文の上に重なり積って、列島の美は具体化してきた。

日本の伝統美の終着地ともいえる琳派や北斎にあっても

縄文土器と同じような渦巻く曲線は生き続けている。

その一番の理由は、土をベースとした表現だからではないか。

列島の人々の意識の底には今も、土がたまっている。

 

                                       藤森照信(建築家・建築史家)

 


 

国分寺恋ヶ窪遺跡発掘と塩野半十郎

 
 塩野半十郎さんは昭和のはじめ頃より畑仕事に精を出しながら、

現在のあきる野市や八王子市近郊で縄文遺跡の発掘を行なっていた。

土器片が露出しているあたりを手掘りで掘りすすみ、

日が暮れた後に出て来た土器を自転車の荷台に乗せて家路についたという。

そのうち、東京の大学の教授や博物館員たちが頼って来るようになった。

国分寺へは昭和十九年に岩崎彦弥太の岩崎邸に土木技師として勤め、その後十年間国分寺に居住する。

昭和二十三年には日立研究所敷地内の恋ヶ窪遺跡で敷石式住居跡を発掘、多くの加曽利E式土器を採集した。

又、殿ヶ谷戸遺跡の発掘にもたずさわる。

国分寺の縄文発掘史には欠かすことの出来ない、多摩の自然と縄文文化を愛した野の巨人である。

氏をここにご紹介出来る事を高く誇りに思います。

                                       兒嶋画廊 兒嶋俊郎