日時: 2021年8月17日(火)〜9月14日(火) 12:00-18:00 月祝休
場所: 丘の上APT/兒嶋画廊 (東京都国分寺市泉町1-5-16 Tel.042-207-7918 Mail: eakojima@gmail.com)
画廊には鋸(のこぎり)や鉞(まさかり)、農具の鍬(くわ)や箕(み)などが所狭しと飾られています。ほとんどが昭和の時代の遺物です。そのほかにインドで使われていた紡績具(ぼうせきぐ)や農具も少し展示しています。
鉄は隕石として地球に降って来た隕鉄を古代の人々が知る事より利用されるようになったようですが、ヒッタイトの人々が鍛冶屋さんがやるような方法を発見してから武器や農具として利用されるようになったようです。日本ではかなり遅れて弥生時代後期から古墳時代に朝鮮半島から伝播されたようです。
その後、鉄と木は互いに補完しあい、私達にとってなくてはならない素材となっており、その利用は武器、武具や農耕具、釘や鎹(かすがい)など様々な形で現代社会まで連綿と続いてきています。現代でも橋梁やビルの建設などに不可欠です。パリのエッフェル塔は近代文明の象徴的存在として長く世界の人々から愛され続けています。また、芸術作品にも鉄は数多く使われデヴィッド・スミスやアンソニー・カロの作品などが知られています。
今回の展示は勅使河原蒼風の鉄の彫刻を始め、私が作った木彫りの動物や原始的家具類も展示しています。お子さんたちの夏休みの自由研究のお手伝いになるかもしれません。コロナ禍の中、なんとなくの夏送りになればと思っています。ちょっと冷んやりとするかもしれませんので、ご高覧ください。
2021年8月吉日 兒嶋画廊 兒嶋俊郎
<展示風景>